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イスラムの文化
シルクロードが東洋の絹を西洋に伝えた伝播路なら、コーヒーの伝わった経路を「コーヒーロード」といってよい。エチオピアで発見されたコーヒーは、紅海を隔てたアラビアではじめて興奮性の飲み物として親しまられるようになるのは、10〜11世紀の頃らしい。そしてイスラム教徒のアラビア商人により、エジプト―イラク―トルコに、また東へはインドからインドネシアに伝えられた。16世紀半ば、トルコの現在イスタンブールににコーヒーハウスが開かれたとの記録が残っている。世界中で使っている1、2、3..の数字もアラビアで生まれたもの。どうじゃ...イスラム文化の世界への貢献度は大きいものじゃろ!!
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そしてベネチャ商人の手でコーヒー飲用の習慣は、長くイスラム文化圏に限られていたが。しかし、17世紀前半、地中海貿易を牛耳っていたベネチャ商人により、イタリア・フランス・イギリス・オーストラリアなどのヨーロッパ各国に伝えられ、17世紀
後半には新大陸アメリカにも伝わるというように、驚くべき速さで世界に広まる。当時西洋人にはアルコール飲料・発行乳飲料以外、よい日常飲料を持たなかったことも一因だろう。それは少し後のイギリスを中心とする紅茶の普及にも共通するものがある。
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