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恋の歌
喫茶店で本を片手にコーヒーを飲みながらクラシック音楽を聴く。こんな名曲喫茶全盛時代も過去のものとなってしまったが、コーヒーと音楽は切り離せない。流行歌にもタイトルにコーヒーの言葉が入ったものがある。半世紀以上昔、昭和14年(1939)の「一杯のコーヒーから」
を覚えている人は、もうシルバーエイジ。戦後も西田佐知子の歌った「コーヒールンバ」は、恋を忘れた若者にコーヒーを教えた、と歌いかけた。歌詞にコーヒーが出てくるのは数え切れない。いずれも 「恋」 が絡んでいるのが共通している。
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コーヒーカンタータ
18世紀のドイツの大作曲家バッハに「コーヒーカンタータ」がある。詩人クリスティアン・ヘンリキの詩に曲をつけたもので、父と娘の対話形式になっている。コーヒー大好きな娘は「コーヒーはなんて美味しい。何百回のキッスより素敵」と結婚をしたがらない。困った父親は「流行のスカートを買ってやらない」と脅かして結婚を進める。結局、娘は好きな時にコーヒーが飲めるなら、とうなずくが…。
父と娘の対話の妙が面白いが、ヨーロッパコーヒーが入ってから2世紀、ドイツで如何にコーヒーがこのまれたのが、よくわかる。
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