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紅茶やココアにも
身を持ち崩した飲んだくれの医者が急に手術をしなければならなくなり、大量のコーヒーを飲んで酔いをさます―。こんなシーンを西部劇映画で見た記憶がある。この時のコーヒーの効果はコーヒーに含まれるカフェインによる。カフェインは植物に含まれる窒素を含んだ化合物アルカロイドの一種。コーヒーだけでなく茶、ココアにも含まれている興奮性の物質である。普通にいれたコーヒーに約1,5%、紅茶に3,5%、ココアが一番少なく1%弱。お茶の中では玉露に多く4%に達する。
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適度の興奮性
カフェインは脳などの中枢神経、筋肉、腎臓に対し興奮作用がある。だからこれを含む飲み物を飲むと、大脳の働きが活発になり、筋肉の疲労が取れ、尿を作る働きが促進される。コーヒーが最初アラビアで好まれたのも、その興奮性だった。体内に蓄積されず、比較的短時間で作用は消えるが、寝る前に飲みすぎると眠れなくなる。でもその心配はお茶のほうが大きい。コーヒーのカフェインは、副作用も麻薬のような習慣性もなく、心地よい昂揚とした気分を与えてくれる。だが、なんでも度が過ぎるのは禁物。毎日10杯以上ではチョット飲み過ぎだろう。
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