コーヒーの樹の種類は?
 
コーヒ―の3原種
アラビカ種
アラビカ種とはコーヒー3原種のうちの1品種名で、3品種とはアラビカ、リベリカ、ロブスター種であるが、アラビカ種は、赤道直下の熱帯から亜熱帯地区全般の高所で栽培され、全世界のこーひー栽培の70%近い数量が採れる。素晴らしい風味と香り高い酸味が特徴。これらはロブスター種には見られず、さらにロブスター種との違いは、カフェインがロブスタ種の半分の1,1%しかない。しかし栽培はロブスター種よりむずかしく、病気、気候、温度に敏感である。

リベリカ種
1972年に発見され、1872年にその種子がロンドンのキュー王立植物園に送られ、1874年ベリーがリベリカと命名した。アフリカのリベリア国やアンゴラ国、その他西部熱帯アフリカに分布し、低地、高温多湿に耐える品種でリベリカコーヒーと呼ばれた。リベリカ種は、全ての点においてアラビカ種に比べて違い、木の高さは5〜6メートルにも達し、葉もはるかに大きく、花は6〜8花弁を持ち、アラビカ種よりも大きく、年間を通じて開花結実するが、完全な果実をつけるのは1年間が必要です。果実の熟成が暖慢なために、果実が熟しても自然に落ちないため、採集が困難です。味はアラビカ種よりも劣り、価格的にもあまり需要がなく、貿易の対象にはなっていない。またさび病に弱く、豆が大粒過ぎて品質も落ちるので、生産も全世界の約1%と非常に少ない品種です。

ロブスター種
コーヒー豆の種類は一般的に100〜200種類以上あるといわれていますが、その中でアラビカ種、ロブスター種、リべりカ種は3原種といわれ、それを元にして栽培が行なわれてきたといっても過言ではありません。1898年、ベルギー人のエミール・ローレンがアフリカのコンゴで自生しているのを発見しました。現在ではコーヒー全生産量の20%〜30%を占めています。丈夫、元気を意味する語言どうり、病害虫に強く、低地での栽培に適しています。
1980年にセイロン、インドに蔓延したさび病のため、アラビカ種を育てていたインドネシアは国内のコーヒー園がほぼ全滅に近い大打撃を受けたのですが、さび病に強いロブスターを導入してからは、害虫の発生などの問題も乗り越え、現在ではインドネシアのコーヒー生産全体の09%がロブスターを占めるようになりました。特にインドネシアのロブスターで(WIB)は質ともに優良品です。味わいは独特な苦味と香りを持ち、ストレートで楽しむより、ブレンドに多用されています。